製作現場よりまごころ込めて


私達の作る一枚板は、
原木の丸太を切り分け板状にし、それを約3年自然乾燥させたものを加工していきます。
加工の行程は、まず板の歪みを直し表面の荒削りします。この段階ではまだ板として使える状態ではありません。

ここからが職人の腕の見せ所。
板と向き合い、用途を考慮に入れ完成品を想像しつつ、仕上げの加工をしていきます。
この際に心掛けていることは、いかにしてその木の持っている魅力を引き出すことができるかということです。
ここが一番難しいところです。手を加えすぎてしまうと、木の自然な感じが損なわれてしまうからです。

木の外皮を取除き、割れや傷になっている部分は補修します。
その後、板の表面にささくれ等が残らないようさらに磨きをかけて滑らかにしていきます。
最後に、オイルで磨き上げて完成します。

また、私達職人がお客様のところへ商品を届けに伺うこともあります。
ご注文の品を運び込み、設置し終えたときに見るお客様の様子は、何にも変えがたいものです。
職人はこのためにものを作っているといっても過言ではありません。

木の上で作られる団欒を想い描き、愛着をもって末永く大切に使ってもらえることを願いつつ、
私達は日々まごころ込めて作り続けています。
                                職人 H

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