職人の『心意気』


ものを作る職人には、二つの心意気があります。
腕に縒(より)をかけていいものを作ってやろうという心意気とものを大切にして欲しいという心意気です。
素材の魅力を最大限引き出し、腕に縒をかけていいものに仕立てる。
職人であれば誰しもが心掛けていることです。
技術とセンスが問われ、経験がものをいいます。
ものを大切にして欲しいという心意気は、本当にもの作りが好きな職人が持っています。
モノが溢れ、使い捨てが常識となっている現代において、特に手仕事で作るものには、「大切に使って欲しい。
できることなら寿命かなと思えるほどに、とことんまで使い続けて欲しい」という心が込められています。
最後まで使い切る、それには使う人の協力も必要なのかもしれません。
使う人にそんな心意気を感じ取ってもらえるようなもの作りが、私達職人の目指すところなのです。

         職人 原田

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