“塗装”上手は方向音痴


僕が近藤工芸に入社したのは、8・9年前、塗装工としてだ。
以来、今日までずっと塗装担当として塗りまくっている。
実はそれ以前の仕事も看板描きとかイラストレーターとか、とにかくいつも何かを塗ってきた。まさに僕の社会人人生は”塗り”と共に歩んできたと言えようか。
一つついでに家に帰っても趣味のプラモデルをエアブラシ塗装して楽しんでいる。
これはもはや一種の病気なのかもしれない。
最近では、塗装主任として後輩達に塗装指導したりもしているが、長年塗装していて思うことがある。
それは塗装という作業は”女”の分野、いや正確にいうと女脳の分野ということだ。
大工とか木工は図面を見て作業する、これは男脳(右脳)の分野だ。
一方、塗装はイメージ力と色彩センスが重要だ。これは女脳(左脳)の得意分野なのだ。そして女脳の特徴に地理的感覚に「うとい」というのがある。
道に迷いやすいのだ。
よって方向音痴を自負する僕が塗装という仕事を選んだのは、まさに正しい選択だったのだ。
配達にもよろしく言ってるけどね。

                       職人 サダヤン

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