梅雨に向けて


毎年この時期はちょっと大変!
なぜなら梅雨は自然乾燥中の木材にとって、とても悪い季節なのです。
木を食べる虫を私たちは木喰い虫と呼んでいます。(種類は木によって色々、主に皮との間から白太にかけてがお好みのようです。)
その木喰い虫が、今頃からは活発に活動しています。
梅雨になれば、適度な湿度もあり、虫たちにとって木はより一層美味しくなります。他にも、梅雨の長雨により木にカビや腐れが発生するのです。
カビや腐れがひどくなると、木にしみが残ったり、ボロボロになったり、悪い場合は切らなくてはいけません。
それらをなるべく予防するため、梅雨前の今のうちに、木の皮を剥がしたり、雨に濡れてはいけない木材は屋根の下に入れたり、木がなるべく乾きやすいように木材の山と山の間を空けてやったりと大忙しです。
ですが色々手八苦しても、やっぱり完全には防ぐことができません。
自然には人間の力ではどうにもならない、とても大きな力を感じますね。

                    職人 竹内(弟)

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