木は節があって当たり前


 今日は木の節についての話。時々、天板をお探しのお客様からこういったお問合せがあります。

 「全く節がない天板で、テーブルを作りたいんだけど」

 節というのは枝の痕跡です。枝が生きたまま包み込まれたのが生節(いきぶし)、枯れてから包み込まれたのが死節(しにぶし)です。死節は幹とつながっていないため、抜けてしまうこともあり、その場合は木片を詰めて補修します。
 まったく節のない材は「無節」といって最高級品として珍重され、小さな生節が少しある材は「上小節」といって上等とされますが、節があっても強度が落ちるわけではありません。
 誰もが木に枝があるのは当たり前と知っているのに、木材になると無節に価値を求めるのは、ちょっとおかしいと思いませんか?「一等材」といわれる節のある比較的安価な木材を、節も味わいと考えて使ってみることをお勧めします。

タイトルとURLをコピーしました